CP3大汝山(立山)着。3015m。5分ほど休憩した後、補給ポイントの一ノ越山荘を目指す。山荘への最後の下りに小学生の集団。こんな山深いところに小学生?。地図を見ると西に少し下った先にバスターミナルがあるではないか。そういうことか。
16:15
山荘着。カップラーメンを食しポカリを体に流す。20分休憩。歩き進む。「あれっ」 グローブをしていない。そういえば、ザックの横においたまま忘れてきたようだ。ザックをその場におき、走って戻る。今回の山旅で一番速く駆けた場面だ。なにせ空身だ。五色ヶ原山荘を目指す。
あたりは、これから夜を迎えようとする静寂さで帳に包まれていく。五色ヶ原山荘が見えた。
その前に人が立っており、「泊まりですか?」「テン場をお願いしたいんですが」
「とりあえず中へどうぞ」
山荘着。外の寒さとは別天地の暖かさ。ストーブからこぼれる火色が一層暖かさを演出している。ビール500mlを頼む。同い年くらいの小屋の青年(?)と歓談。「その荷物でテントですか?」「ええ日本海から剱岳を越えてきました」横で聞いていた小屋の親父が 「あのレース?」ここでも日本海のキーワードが通じた。「いえレースではないんですが、そのコースをたどっています。できたら来年チャレンジしたいので」青年は興味津々で、次から次へと質問。楽しく会話をさせてもらい、テン場へ。
3張りの先着はすでに休んでいるようだ。暗闇の中にライトを照らし、雨中良さそうな場所を見つけドーム型シェルターをザックから取り出す。びしょびしょだ。濡れたシェルターに入るのはためらわれるがしかたがない。
ストーブをつけお湯を沸かす。シェルターの中が一気に暖まる。インスタントラーメンを胃袋に流し込む。体の芯から暖まる。寝支度を整えようと、Skinsのロングタイツを取り出す。こいつの筋疲労リカバリー性能はレースが終わるたびに体感している。この旅の友として欠かせないアイテムだ。
ところが、ゴアテックスのスタッフバックから取り出したそれは、しっかりと濡れている。足を入れてみるが、とてもじゃないが着られない。
生地がゴアテックスでも、縫い目の未処理や密閉できない袋では結露して当たり前。しかもこの雨だ。寝巻きにしようとしていたファイントラックの長袖スキンメッシュや靴下、シャツなどの着替えも濡れている。こんなことになるのは、これまでの未熟な経験をもってしても当然わかっていたはずだ。気の緩みだ。
仕方がないので、道中着てきた半そでのスキンメッシュにダウンジャケットを羽織20:45就寝。なかなか寝付けない。しかも寒い。
寒さがじわりじわりと体を攻撃する。うとうとすると、その寒さで強烈な身震い。経験したことのない高周波でかつ大きな振幅で体が勝手に震える。それが断続的に起こる。寒さに対する体の反応だ。
よくよく考えてみれば、ごく薄のシュラフカバーの中で身にまとっているのは、上記のとおりでいかにも心もとない。そういえば ”持っている服は全て着込む” ということを言っていたっけ。
今日の明け方着ていたモンベルの長袖シャツは、スタッフバックに入れていなかったおかげで、そんなにも濡れていない。それとレインウェアを着込み再度シュラフカバーに潜り込む。寒いが、先ほどよりは、ずっとましだ。
その5につづく・・・

