2008年08月27日

【ゼッケン20 湯川朋彦選手】TJAR2008に参加して

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レースと名が付いているが、これは「旅」であると僕は考えて、
TJAR2008に臨みました。冷静に考えてみると、今まで1ヶ月に400km以上走り込んだことはありませんでした。34日以上の山旅を経験したこともありませんでした。直前3週間はシンスプリントで走ることが出来ませんでした。考えれば考えるほど、不安なことで一杯だったのですが、海から海への「旅」だと考えると、不思議と心が落ち着いたのです。

 

 TJAR2008への参加は、前回大会の報告会に参加した時に、既に心に決めていました。参加する実力には遠く及ばない当時の僕でしたが、いただいた資料を読み込み、地図を買い込み、行動計画を立て始めました。それから2年近く、日々の鍛錬、アルプスでの試走を繰り返しながら、装備やウェアなどコツコツ準備を進めていました。最終的に作り上げた行動計画のゴール予想時間は、7日目の18時。しかし、正直言って自信があったのは第一関門上高地の通過まででした。

 

 スタート後、馬場島に向かう途中、流れ星が頭上を通過しました。この旅の成功を予感させるものでした。気をよくした僕は、自分の行動予定を少しずつ上回る速度で前進することが出来ました。しかし、初日の終盤には早くもウィークポイントの膝に痛みが出始めます。これをかばいながらも、何とか予定通りに行程をクリアしていくことが出来ました。これは、序盤から数名の選手が相前後して行動し、小屋では顔を合わし、また時には行動を共にすることができたことによる効果が大きいと思います。選手が、近くにいるというのは、非常に心強いものです。

 

 中央アルプスでいよいよ膝が悲鳴をあげた時には、一瞬リタイアという文字が頭をよぎりました。そんな弱い気持ちを吹き飛ばしてくれたのは、星野選手の励ましでした。長い夜道も、偶然鈴木選手と一緒になり、辛い峠道を励ましあいながら進むことが出来ました。終盤も、先行していた西岡選手に追いつき、ゴールまで共に頑張り通すことが出来ました。今回完走できた最大の要因は、いい旅の仲間に恵まれたことだと思います。加えて、お天気が比較的良かったこと。これに尽きると思います。

   太平洋に手を付き、膝を下ろした時、TJARへの出場を考え始めてからの2年間の想いと、7日間と17時間25分におよぶ濃厚な時間の中での楽しさ、辛さ、歓び、悲しみが全て凝縮されたような気がしました。そして、止め処もなく涙が流れ、太平洋に混ざり合ってゆきました。



 こういう素晴らしい旅の機会を与えてくれた岩瀬さん他実行委員会やスタッフの方々に、改めて感謝いたします。応援してくれた家族や多くの友人、行程中出会った人々にも感謝です。そして、同じ時間を共有できた旅の仲間に改めて感謝です。ありがとう。またいい旅がしたいね。

posted by TJAR at 10:19| Comment(0) | 湯川朋彦 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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